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抗がん剤治療の副作用には吐き気や倦怠感などさまざまな症状がありますが、中でも精神的負担が大きいのが「脱毛」。毛根が薬剤の影響を受けることで、頭髪や体毛などが抜け落ちてしまう症状です。
薬物療法を受けて、脱毛の副作用が出た場合、抗がん剤後の発毛を促すためには、どのようなことに心掛けるのが良いのでしょうか? 生活、栄養、お手入れなどの観点から考えてみましょう。
抗がん剤後の発毛のためには、生活リズムを整えて!
抗がん剤での脱毛に個人差があるのと同様に、抗がん剤後の発毛サイクルも個人によって異なります。自毛が生え始めるのは、薬剤の作用がなくなり、毛母細胞の細胞分裂が再開する、薬剤治療終了後1〜2カ月後が一般的なようです。
この時期の発毛は通常と比べると、まだ不安定な状態です。特に肉体的、精神的ストレスを受けることで、せっかく生え始めた毛にクセが生じたり、白髪やコシのない毛になったりする原因になるとも言われています。
抗がん剤治療終了後、1〜2カ月ほどが経過して、頭部を手で触って自毛がまた生え始めたことを確認できたら、できる限りストレスを感じない環境で、ゆったりと過ごすように心掛けましょう。
また、生活サイクルを整えることも、健全な発毛のためには大切です。代謝が活性化されるとされている午後10時から午前2時の間に熟睡しておくことで、発毛を促す効果も。終日横になることが多かった治療中とは心機一転して、できるだけ昼間は活動時間に、しっかりと夜は睡眠時間にするよう、生活リズムを整えていきましょう。
運動、食事を見直すことも重要
抗がん剤後の発毛をスムーズにするためには、頭皮の血行を促進することが重要。そのために、ウォーキングやストレッチ、ヨガや体操などの、軽い運動を日常に取り入れるようにしてみましょう。
ハードなエクササイズは必要ありません。心身ともに負担にならない軽い運動にとどめ、気分転換やストレス解消になる程度のものを心掛けましょう。ストレスを感じてしまうと自律神経が収縮し、頭皮を含めた全身の血流が抑制されます。これは、発毛を望む上で大きな障害になることもあるのです。「気持ちがよい」と感じるレベルのエクササイズを見つけましょう。
また、日に3度、バランスのとれた食事を摂ることも、発毛を促す上で欠かせないポイントです。抗がん剤治療中や治療終了直後には、吐き気や胃痛などの副作用で満足な食事が摂れなかったという人も、髪に必要な栄養素をしっかり摂取するように心掛けましょう。
一般に、わかめや海苔などの海藻類が髪に良い食べ物としていわれています。これに加えて、発毛時にはアミノ酸の補給が欠かせません。卵や大豆、肉、魚などをしっかり食べて、良質なタンパク質を体内に取り込むようにしましょう。
1日2回の頭皮マッサージが効果的
抗がん剤治療後に頭皮の状態が落ち着いてきたら、朝晩に頭皮マッサージを始めてみましょう。治療の影響で腫れやかゆみ、痛みなどを感じる場合は避けたほうが無難ですが、症状が引いたタイミングで適切な刺激を加えることで、頭皮の弾力を取り戻し、血行を促進する効果が期待できます。
頭皮が清潔な状態である夜のシャンプー後と、毛穴が緩んだ状態である朝の2回、頭皮に刺激のない育毛剤などを用いて、3〜4分軽く揉みほぐしてあげましょう。爪を立てたり、力を入れすぎたりすることは厳禁です。心地よいと感じる程度に、やさしく頭皮をいたわります。
抗がん剤治療後の脱毛中はウィッグや帽子などで頭皮を覆って過ごすことが多くなると思いますが、自宅でくつろぐ時間には、できるだけ外して頭皮を解放してあげることも効果的です。
また、毛が生えてきたからとすぐにパーマやカラーを受けることはおすすめできません。頭皮の状態が落ち着くまで、最低半年程度は期間をおき、必ずパッチテストを行ってから受けるようにしましょう。
生活上のこまかなポイントをおさえることで、抗がん剤後の発毛をスムーズにすることは可能です。気持ちをゆったりと持って、ストレスを感じない程度に心掛けてみてはいかがでしょうか?